内閣府が2011年1月21日に発表した1月の月例経済報告によると、景気の現状は「足踏み状態にあるが、一部に持ち直しに向けた動きがみられる」として、2010年6月以来7か月ぶりに判断を上方修正した。
10年9月のエコカー補助金の終了で落ち込んでいた自動車の生産・販売に底打ち感が広がってきたことが大きなプラス要因になった。生産について、「このところ減少している」から「下げ止まりの兆しがみられる」に引き上げた。生産の上方修正は1年7か月ぶり。
ただ、失業率が5%台に高止まりしていることなど、「依然として厳しい状況にある」とも指摘している。