北朝鮮による拉致被害者の田口八重子さんの生存が2010年時点で平壌で確認されたとする報道について、枝野幸男官房長官は11年1月20日の記者会見で、「一般的にこの種の情報は当事者の人命にかかわる」として「コメントを差し控えたい」と述べた。
生存情報は、1月19日夜から20日朝にかけ、毎日新聞(電子版)や共同通信、読売新聞、朝日新聞などが報じている。「韓国で拉致問題に取り組む関係者」(読売新聞)から日本政府関係者が10年末に生存情報を得たという。
田口さんについて、北朝鮮は1986年に交通事故で死亡したと主張している。一方、2010年7月には当時拉致問題担当相だった中井洽氏が「6、7年前までは元気でいたという情報に接している」と発言している。