バレンタインは「男性が愛を告白する日」 花業界各地でイベント開催してPR

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   会社で「義理チョコ禁止」が広がっているせいもあって、近年はバレンタインデーも盛り上がりに今一欠ける。こんな状態を打破しようというのか、花業界が「男性が女性に愛を告白する日」にしようともくろんでいる。果たしてうまくいくのか。

草食系男性も、告白の一歩が踏み出せる?

   バレンタインデーは世界中で行われている催しで、日本では1970年代から、女性が好きな男性にチョコレートを贈り愛の告白ができる日、として認知された。ただしこれは日本独特の風習。欧米では男女関係なく愛を伝え合う日であり、男性から女性に贈るのは花が一般的なのだという。

   日本ではバレンタインデーに花を贈るという習慣はない。花き業界にとって2月は年間最も売上げが下がる時期。不況の影響で家庭や企業での需要が落ち込み、2009年の卸売り取扱額は4050億円。11年前に比べると1600億円縮小した。そこで業界は「本物のバレンタインを日本で始めよう」と10年11月に「フラワーバレンタイン推進委員会」を発足。2011年2月14日は男性が花を買い「女性に愛を告白する日にしよう」と動き出した。

   推進委員会によれば、海外では2月が最も花が売れる時期で、それはバレンタインデーがあるから。日本では女性が主役で、男性はチョコをもらえるかどうか期待して待つという構図だが、海外のように日本の男性も主役となって欲しい、というわけだ。

「日本の男性には女性に思い切って告白できる特別な日は無いため、海外の例を踏まえ、バレンタインデーをその日にしてもらおうと考えました。草食系といわれる男性も、告白の一歩が踏み出せるための応援がしたい」

   実はネットでは近年、「逆チョコ」という言葉が出て、男性もバレンタインデーに告白してもいいのではないか、などという議論が起きていた。理由は、海外では男女ともに「愛の日」だから、ということなのだが、実際はチョコが来るのを待っているだけではつまらないし、貰えなかったときの落胆は大きい。会社では「義理チョコをやめよう」などという動きが広がっていてバレンタインデー自体も盛り上がりに欠けている。

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