芥川賞西村賢太ネットで大モテ 中卒フリーターの「ダメさ加減に親近感」

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友達が一人もおらず、普段誰とも話さない

   小学5年生のころ、運送業者を営んでいた実父が事件を起こして逮捕され、母親と姉の3人で夜逃げした。「そういうことがあると、まともには育たないですよ。それが克服できずに負けたから今の僕がある」と過去に話している。会見では19歳より前のことを私小説として書かないのかと聞かれ、

「父親がちょっと非常に問題のある人物。ただ、まだ生きていて、死ねば僕の生い立ちなりも書けるんですが、真面目な話、30年たっても被害者の方がいる以上は消えない。ちゃんと更生はしてるんですが、いつかは書かなきゃいけないテーマだとは思う。父親が生きていようが死んでいようが」

   また、西村さん自身も暴行で逮捕され、留置場に入ったことがあるという。

   会見の様子はニコニコ動画でも生中継された。西村さんが画面に現れた直後から「経歴のすごい人きたーーー」「おれたちの西村さん」といったコメントが殺到。また、友達が一人もおらず、普段誰とも話さないと語ったときにも「俺もなんか書くか」「俺が受賞したみたいだ」などの書き込みが多数寄せられていた。

   2ちゃんねるにも「ダメさ加減に親近感が湧く」「純粋に憧れるわ。自分もニートなりに頑張る」といった書き込みがあり、西村さんに元気をもらった人が多くいたようだ。

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