「男性専用機」と「女性専用機」を送り出すよう提言
このことから、ジョセフ氏は、「火星で女性が妊娠しないかも知れないと疑う理由はない」と主張。さらに、火星でも出産は可能だとみる。ただ、火星では光の強さや重力が地球と大きく異なることから、火星で生まれた「火星人」は、次第に現地の環境に適応し、数世代後には新たな種に変化するとしている。
ただし、現時点ではNASAは、宇宙での放射線や無重力が胎児の発達障害につながる危険があることから、女性宇宙飛行士の妊娠が判明した場合は、乗務から外す措置をとっている。このことから、ジョセフ氏は、「火星への有人飛行中の妊娠は避けなければならない」として、火星探査の際には、「男性専用機」と「女性専用機」の2機を送り出すように提言している。
米フォックスニュースによると、NASAは、この論文について
「論文はNASAのものではないし、NASAは現段階では火星を植民地化するいかなる構想にもかかわっていない。また、NASAは宇宙や火星での性交渉や生殖について調査を行っていない」
として、コメントしなかったという。