「処理入力が容量オーバー」と発表
システムトラブルの要因としては、ダイヤ改定に伴い変更したソフトの不具合も一般的には想定される。しかし、直近の大幅なダイヤ改定は、10年12月4日に東北新幹線の新青森駅が開業したことに伴うもので、すでに1か月以上が経っており、関係は薄そうだ。
JR東日本は、11年1月18日午後になってシステムトラブルの原因について同社サイトなどで公表した。発表によると、2つの駅で降雪の影響によりポイントが切り替わらず、計24本の列車の進行停止などをシステム上で指示した。この変更入力がシステムの容量を一時的に超えてしまい、データ表示に異常が起きたのだという。何とも「脆弱なシステム」との印象を与えかねない原因発表となった。
日本の新幹線を巡っては1月9日(日本時間)、前原誠司外相が高速鉄道計画のある米フロリダ州の知事と現地で会談し、トップセールスを行った。独仏や中国なども受注を目指している。前原外相らは会談時、「46年間無事故で平均遅延時間は30秒」と新幹線の安全性と正確な運行をウリにしていた。今回の新幹線システムトラブルは、海外ではどう報じられるのだろうか。