頭痛、生理痛薬に「大型新人」 医療用から「寡占市場」に参入

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

シェア80%のトップ5社に「挑戦」

   これまで、頭痛や生理痛の経口薬では「バファリン」や「イブ」「ナロン」「ノーシン」「セデス」といったブランドの認知率が高く、どれも一度は耳にしたことのあるはず。これらは購入時に薬剤師の説明のいらない、第2類医薬品であるため手軽に買える。

   2009年の解熱鎮痛剤市場の販売金額は全体で約360億円だったが、このトップ5社で販売シェア約80%を占める、いわば寡占市場だった。

   「ロキソニンS」は、頭痛・生理痛の市販薬で初めて「ロキソプロフェンナトリウム水和物」の成分を含んだ解熱鎮痛薬で、痛みの原因物質をすばやく抑えるのが特徴。眠くなる成分を含まず、胃への負担も少ないという。

   第一三共ヘルスケアは、「最近のセルフ・メディケーションに対する意識の高まりもあって、販売することになりました」と話す。

   医者にかかりたいけれどすぐにはかかれない人や、いつも病院で処方される薬がすぐにほしい人のため、薬剤師の説明を受けることで手に入る第1類医薬品として、「第2類医薬品とは異なる、新たな市場の創出をめざす」としている。

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