民主党長老から「卑しい」の声 与謝野大臣早くも火だるま

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

早くも「与謝野氏へ問責決議」の声

   また、小選挙区で落選しながら自民党候補として比例復活当選した議員である点について、「せめて(自民党として得た議員)バッジをはずしてから」「人として信用できない」(石原伸晃・自民党幹事長)との声も出ている。

   批判の声は政治家からだけではない。1月17日に放送された情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)では、コメンテーターで国際金融アナリストの末吉竹二郎さんが、年金など「大きな政治的選択」が関係する政策の責任者(大臣)に、「政治家としての信条がどこ行ったか分からん人(与謝野氏)」がついたことで、「国民の信頼感」が生まれていないことが「大きな問題だ」と懸念を示した。

   野党関係者やマスコミでも散々指摘されているように、与謝野氏はこれまで、民主党を厳しく批判してきた。鳩山由紀夫・前首相を国会で「平成の脱税王」と追及したこともある。1年前の10年1月には「民主党が日本経済を破壊する」(文春新書)という本まで出版していた。

   同書の最後半部で「足下の覚束ない民主党がオン・ザ・ジョブトレーニングで政権担当能力を身につけ、二大政党制が成熟するのを待つ時間などないのである」「このままいつまでも民主党に政権を任せておくわけにはいかない」と指摘していた。

   ちなみに、本が出た当時は自民党に在籍しており、首相は鳩山氏だった。その後、10年4月に自民を離党し、たちあがれ日本の発足に参加した。たちあがれ日本発足時には、「反民主、非自民」を強調していた。

   過去の民主党批判と今回の入閣の「整合性」を問題視する自民党議員らの中からは、早くも与謝野氏への問責決議の可能性を指摘する声があがっている。

1 2
姉妹サイト