宴会の余興に「タイガーマスク」 注文殺到で品切れ状態

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   アニメ「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」の名前で子どもたちにランドセルなどを送る「タイガーマスク運動」が全国で広がっているが、それに関連して原作のコミックに注文が殺到。宴会の余興などで使われるかぶり物も売れており、ちょっとしたタイガーマスク特需が起きている。

   「タイガーマスク運動」は2010年12月25日のクリスマスの朝、群馬の児童相談所に「伊達直人」名義でランドセル10個が届けられていたことから始まった。年が明けてから全国に波及し1月12日までに全ての都道府県で同様の事例が確認されている。贈られたランドセルは300個以上、現金も1000万円以上になるという。

コミック本、在庫残り僅か

「タイガーマスク」そのものにも注文殺到(オガワスタジオのサイトから)
「タイガーマスク」そのものにも注文殺到(オガワスタジオのサイトから)

   「タイガーマスク」は梶原一騎さん原作、辻なおきさん作画の漫画。1969年から71年にかけ、アニメ化もされた。児童養護施設出身の伊達が覆面レスラー、タイガーマスクとしてリングに上がり、ファイトマネーで資金難の施設を支援するというストーリーだ。この「運動」の影響でタイガーマスクの原作コミックに注文が殺到しているという。

   講談社は「タイガーマスク」(1~7巻)と続編「タイガーマスク2世」(1~2巻)を漫画文庫として出版。同社担当者によると13日までに各巻約1500件の注文が全国の書店から寄せられた。

「テレビ各社が取り上げた影響だと思います。万とかの数字ではないですが、過去の名作漫画中心の漫画文庫では異例。各巻2000~3000の在庫があったのですが、残り僅か。増刷するかどうかは今度の動向を見て考えます」

と話している。

   さらに、宴会の余興などで使われたりするタイガーマスクのかぶり物も大人気だという。

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