春日電機元社長、特別背任容疑で逮捕 「乗っ取り劇」、直前のテレビで

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株主総会で「なんでしたら、議長代わりましょうか?」

   番組では、08年6月の株主総会の録音が登場。録音には、議長をつとめる創業家の社長が

「続きまして、決議事項の議案の…」

と進行しようとすると、篠原容疑者が

「動議!本日の決議事項について、修正動議を提案いたします」

と声をあげる。議長が

「この動議の候補者の変更につきましては、これは許されないと考えておりますので、この動議については却下させていただきます」

と抵抗しようとすると、

「どういうことでしょうか。なんでしたら、議長代わりましょうか?」

と、すごんでみせる様子が収められている。

   さらに、会社乗っ取りからわずか半年後の08年12月のインタビューでは、問題の融資について

「それが背信だ、背任だ、横領だって言われたら、それはしょうがない」

と開き直り、記者が

「その責任はとる?」

と聞くと、

「現実、そうだから」

と話した。

   この直後の08年12月26日、篠原容疑者は融資の責任を問われ辞任。09年2月に春日電機株は上場廃止となり、春日電機は09年4月、篠原容疑者を特別背任容疑で警視庁三鷹署に告訴していた。09年6月には会社更生手続きを申請し、現在は新会社で事業が継続されている。

   前出の「ニュース23X」によると、篠原容疑者は、かつては13台の高級外車を所有し、ミラーボール付きのカラオケルームを備えた豪邸に住んでいたが、保有していた春日電機株の暴落で全資産を失ったという。

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