「復旧の見通しは立っていないようです」
ミクシィの日記に目を通すと、「ふざけんなよ俺らの2ちゃんを…」との嘆き節も一部でみられる。しかし、ねらーらの独特な言い回しが分かる日記は少なく、ミクシィユーザーからは厳しい指摘も出ている。その言い回しでは、ほかのサイトには馴染めないし嫌われるといった声から、ねらーらはもっと現実を見ろ、誹謗・中傷が多いので閉鎖すべきという意見もあった。
ITジャーナリストの井上トシユキさんは、SNSの出現などで多様化している中で、影響は限定的だとみている。
「10年前ですと、交流の場が2ちゃんぐらいしかなかったので、閉鎖危機になったときは大騒ぎになりました。しかし、いまはミクシィやツイッターなど、ほかに行く場所はあります。2ちゃんだけやっている人は珍しく、使い分けをしていると思います。ミクシィなら、アニメのコミュニティに入っているとか。SNSなどの方が面白いと思えばそちらに移るかもしれませんが、2ちゃんには、殺伐としたコミュニケーションの面白さがあるので、復旧すれば戻ってくる人も多いでしょう」
2ちゃんの今後については、「ニュー速そのものはもう動いていますが、運営側は2ちゃんの構造を変えるかもしれません。サーバーについては、一時的なアクセス増加で動きが鈍くなったと聞いています」と話す。
なお、2ちゃんのサーバー提供元に関係する国内IT企業のサイト「BIG-server.com」では、取材に対し、「現在も2ちゃんねる掲示板の復旧の見通しは立っていないようです」としながらも、2ちゃんのサーバーがオーダーされたとの情報が入っており、すべて新しいハイブリッドタイプに入れ替わる可能性があるとしている。