「朝日」と「毎日」が正反対の記事を掲載
年金の国庫負担問題では、11月下旬に野田氏が36.5%への引き下げに言及、2分の1維持を訴える玄葉氏と激論になったが、「玄葉氏が強気に主張できたのは、財務省から鉄道建設・運輸施設整備支援機構の埋蔵金をささやかれていたから」(同)。
予算編成大詰めの12月22日朝刊で、「朝日」と「毎日」が玄葉氏に関する正反対の記事を掲載し、関係者の話題になった。「朝日」が社説で「玄葉さんへ これでは無責任すぎる」と異例の名指しで、社会保障関係の国民負担増の軒並み先送りを批判。一方の「毎日」は「玄葉氏に存在感」と4段見出しを立て、調整役として「法人税率引き下げなど難題を仕切った」と持ち上げた。
両氏は仙谷由人官房長官が問責決議可決で動けないことで、一段と目立った形だが、その仙谷氏の去就が注目される内閣改造で、「ポスト仙谷」として両氏の動向も大きな関心事。先の「毎日」の記事は次期官房長官として「玄葉氏の名がささやかれ始めた」とも言及している。野田官房長官説も一部ではやされており、通常国会前の内閣改造必至と見られる中、両氏の動向からは目を離せない。