個人輸入、ネットで販売
電子たばこの販売業者などの業界団体には、2010年10月に設立されたばかりの一般電子たばこ工業会がある。現在はトップランドやアドミラル産業、イーグル・ジャパンなどの12社が加盟しているが、公表された11銘柄の販売元などは加盟していない。同工業会によると、電子たばこの製造・販売は「基本的には誰でもつくれて、参入できる」という。
そんな電子たばこは現在、市中に出回っている多くが中国製だ。パッケージには製造国の記載のないものもある。
一方、購入する側も多くがインターネットなどの通信販売を利用して購入しているケースが多い。
同工業会は、「海外ではニコチン入りの電子たばこも販売されています。それを個人輸入などで手に入れて、インターネットで販売するケースがありました。ニコチン入りですから、これらは薬事法違反になりますが、それが流通してしまった背景には売った側にも買った側にも、薬事法への認識がなかったといえます」と話す。
一般電子たばこ工業会は8月に国民生活センターから指摘があった際、「輸入後に第三者機関で(ニコチンの有無を)検査するよう規約を設けました」と、さっそく改善策を施した。