「運用にかかる極秘情報が盗まれた可能性」
これに対し、2ちゃんねるの運営側は、キャップの権限を全部停止するともに、完全復旧のためにシステムを作り直しているらしい。
ただ、2ちゃん運用上の内部情報が解析されてしまったとしたら、2ちゃんそのものの閉鎖も今後検討されるのではないかとの指摘も出ている。
今回のトラブルについて、2ちゃんのサーバー提供元に関係する国内IT企業のサイト「BIG-server.com」では2011年1月6日、「2ちゃんねる壊滅」との見出しをつけたプレスリリースを出した。
それによると、調査の結果、サーバーは何の問題もなく正常に動作していることを確認したものの、「キャップ漏れ」が原因で「2ちゃんねる掲示板が壊滅しているとの情報を入手」したという。
BIG-server.comの担当者は、取材に対し、2ちゃん側ではないので詳しいことは分からないとしたうえで、次のようにメールで回答した。
「スレッド上の情報から、特定のCGIファイルに対する不正なアクセス方法による攻撃でキャップ情報の他、2ちゃんねる掲示板の運用にかかる極秘情報が盗まれた可能性があるようです」
とすると、2ちゃんに運営不能などの重大な事態が考えられるのか。これに対し、この担当者は次のことを明らかにした。
「新しく入手した情報によりますと、現在、復旧の見通しは全く立っておりません。そのため、今回の原因や盗まれた情報によっては閉鎖される可能性も0ではないと思います」
ただ、サーバーに高性能のハイブリッドタイプを使っているとして、「万が一、韓国や中国からの攻撃があってもサーバーには何の問題もないと思っております」。また、今回のトラブルを受けて、新しいサーバーも用意されているとしている。