グーグルコリアが数十万件の個人情報を収集?
韓国の主要メディアが2011年1月6日に伝えたところによると、この捜査が大詰めを迎えているようだ。グーグル側が提出したハードディスクは暗号化されていたが、警察は解読に成功。東亜日報によると、グーグルコリアが数十万件の個人情報を収集していた事実が確認されたといい、メールやメッセンジャーの内容、インターネットの閲覧履歴など数千件がハードディスクに収められていることも明らかになったという。韓国メディアは、「この疑いを事実として確認したのは韓国の警察が初めて」(聯合ニュース)などと報じている。
ただし、今後の捜査当局の動きについては、
「捜査機関が疑惑を立証し、起訴することを決めたのは、事実上韓国が初めて」(東亜日報)
「ストリートビュー制作プログラムを作ったり指示した本社の関係者を刑事処罰する方針だが、その対象が誰かはまだ特定できない状況」(中央日報)
「グーグルや、グーグルの幹部が、韓国で起訴されたり処罰されたりするかどうかは、すぐには分からない」(AP通信)
と、内外のメディアで受け止め方に差がある様子だ。
この問題をめぐって、日本の警察当局は表だった動きを見せておらず、捜査を進めているかどうかは明らかではないが、グーグルの日本法人は10年7月21日、撮影車から無線LANデータ収集に関する機器を取り外した上で、ストリートビューの画像撮影を再開したと発表している。