500セット販売や定価の半額に無理?
グルーポン・ジャパンの広報担当者は、苦情殺到について、「バードカフェと連絡が取れないからとの理由が多い」と説明する。
しかし、おせちの遅配やお粗末な内容は、バードカフェの商品やサービスに主因があるとはいえ、ネット上では、500セットという販売数の設定や、定価2万1000円の半額で売ろうとすることにクーポンサイトの無理が出ている、との声が根強い。そもそも定価を過大に設定することもあるのでは、との疑問もあった。
グルーポン・ジャパンでは、販売数設定については、こう釈明する。
「500セットの販売は、店舗と協議して決めたことです。店舗側が『問題なく販売できる』と言ったので、信用して販売しました。なぜ間に合わなかったのかについては問い合わせしており、現在確認中です。今後は、店舗の審査基準を強化して再発防止に努め、安心なサービスを提供できるようにしていきます」
また、定価の問題については、次のように言う。
「販売だけで利益を得るのか、PRにかける販促費とみなすのか、店舗ごとに考えがあるはず。それによって、かけるコストが違うと思います。定価を吊り上げて割り引きするというのは、一切していません。しかし、こうした点につきましても、審査基準を強化して、今後厳重に確認したいと考えています」
なお、この問題では、京都のそば店「甚兵衛」において、通常5000円のところグルーポンで2500円と売り出された「焼物・天ざる 蕎麦麩の湯葉あんかけなど全7品+デザート」が、ぐるなびのサイトにあった2500円の「ミニ蕎麦会席」と酷似しているとネット上で指摘があった。
これについて、グルーポンの広報担当者は、「写真自体は、確かに2500円の商品のものを使用していますが、店頭では、それとは内容が違う5000円のものを提供しています。5000円の写真が手元にないというので、店舗と協議して、イメージ写真として使いました。しかし、混乱させるのでふさわしくなかったと考えており、今後は誤解を招くことは注意していきたい」と話している。