小沢一郎「巻き返し」あるのか 年明けも菅首相「攻撃」緩めず

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孫子の兵法と「今年前半はじっくりと」

   そんな中、首都圏などの書店に11年1月4日にならんだ週刊ポスト最新号(1月14・21日合併号)は、「小沢一郎が着々と築く 孫子の兵法『必勝の形』」との見出しで、11年の政局展望記事を載せた。

   「動かざること山の如し」などの文句で知られる中国の古典兵法書「孫子」の言葉を引用しながら、「『孫子の兵法』の信奉者といわれる」小沢氏の動静を予測している。結論としては「まずは年の前半は政敵に撃たせるだけ撃たせ、その間に自陣をじっくりと築いてから一気呵成に攻めに転じるだろう」ということのようだ。「自陣」に有利な要件として、統一地方選の民主惨敗による執行部への不満の高まりや、公明党とこれまでに築いた関係からくる連携の可能性を指摘している。

   「必勝の形」と呼ぶには要素としては弱そうだが、菅首相側も「小沢切り」カードだけで現在の不人気や衆参ねじれ現象を解消できる展望はない。

   1月1日にあった「踏み絵」新年会には、首相公邸へ国会議員約45人、小沢氏邸へは同約120人が参加した。数名の掛け持ち組もいたようだ。数の上では小沢氏が「勝った」形だが、毎日新聞によると、小沢氏邸への参加議員は10年正月より47人減ったという。

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