埼玉県川口市の注文住宅販売会社「アーバンエステート」が経営破綻を認識しながら客から前払いの工事代金をだまし取っていたとして、埼玉県警捜査2課と川口署は2011年1月4日、同社元会長の永井昭四郎容疑者(61)ら4人を詐欺の疑いで逮捕した。
県警発表や報道によると、永井容疑者らは09年3月ごろ、東京都杉並区の会社役員男性(67)に対し、住宅を建築できない状態にもかかわらず「希望通りに家を建てます」などとウソをついた疑い。都内や神奈川、千葉の8人から計約1600万円をだまし取ったとみられている。
同社は、「檜を使った高品質な木造住宅」などとCMでうたい急成長したが、その後、経営が悪化して、09年4月に自己破産していた。首都圏で約500軒の建築が滞っているという。