新聞社の社会部記者から転職
特に西山容疑者は、10年2月には、深夜ドキュメンタリー番組「ドキュメント 20min.」を担当。羽田空港を23時15分に出発する最終便の乗客をめぐるサイドストーリーを追う番組「羽田発最終便」を制作し、番組ブログにも
「ごく普通の人々のありきたりな日常に潜むドラマ。それがこの番組のテーマです。『あー、俺にもこんな時期あったな』とか、『これからこんなことを経験するのかなぁ』とか、色々と想像しながら見ていただけたらと思います」
などと、番組への思い入れをつづっている。
NHK広報部によると、西山容疑者は09年4月に、キャリア採用ではない通常の採用で入局。NHKは「前職については関知しない」としているものの、愛媛新聞には09年3月まで「社会部 西山泰史」の署名入りの記事がたびたび掲載されており、西山容疑者は愛媛新聞からNHKに転職したものとみられる。西山容疑者は、愛媛新聞の「取材最前線」と題したコラムの中で、交通犯罪の厳罰化が進んでいることについて
「ならば、今回のひき逃げ犯を『無罰』にしていては示しがつかない。「逃げ得」を許さないという県警の威信をかけた捜査が続く」
と、正義感の強さをにじませてもいる。
NHKは、両職員に対して、事実関係を調査した上で処分を検討する方針だ。