三井住友と縁切った大和証券 業績低下、独立路線貫けるのか

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三井住友は『復縁』を虎視眈々と狙う?

   それでも、大和の苦戦ぶりは否めず、「三井住友と提携していた10年余りの間に、銀行の顧客企業を紹介されることに慣れきってしまい、法人営業の足腰が弱っている」(金融庁幹部)との評価が定着しつつある。

   大和が活路を見いだそうとしているのが、アジアを中心とする海外事業だ。ベルギーの金融大手、KBCグループからアジア部門などを買収するなど、海外事業を急拡大させており、海外のグループ従業員数は国内部門に並ぶ勢いだ。

   ただ、アジアは世界中の証券会社がしのぎを削る激戦区。大和幹部は「国内金融機関との提携はない」と言い切るが、切り札のアジア事業の黒字化に手間取るようなことがあれば、「『復縁』を虎視眈々と狙っている」(証券業界関係者)とされる三井住友などとの再編観測も信ぴょう性が増すかもしれない。

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