サザンオールスターズの桑田佳祐さん(54)が2010年12月31日、NHK紅白歌合戦のスペシャルゲストとして登場し、事実上の「復活宣言」を行った。
桑田さんは、嵐・いきものがかりが対戦した直後の23時過ぎ、都内のスタジオから、紋付きはかま姿で登場。司会の松下奈緒さんが、
「全国の皆さんにメッセージを」
と水を向けると、
「全国放送なんですか。まずいな…」
とジョークを飛ばす余裕を見せつつ、
「大変ご心配をおかけしましたが、皆さんの声援のおかげで素晴らしい年になりました。みんなから沢山いただいたメッセージで、新たに飛躍できたら」
と、視聴者に「復活宣言」。「それ行けベイビー!!」「本当は怖い愛とロマンス」の2曲を、背景にバニーガールをはべらせながら披露した。
NHKホールの楽屋裏ロビーでも、大勢の報道陣がモニターに釘付け。桑田さんの姿が映し出されると、「おおーっ!」と歓声があがっていた。番組終了後、紅組司会の松下奈緒さんも、
「『ああ、お帰りなさい』という気持ち。ご一緒させていただいて嬉しかったです」
と話していた。
桑田さんは10年7月に食道がんが見つかり、8月に手術を受けた。その後、アルバム制作に向けたレコーディングを再開し、本格復帰の時期が注目されていた。