食事、飲み物、毛布、アイマスク有料 「自分で事前に調べる」ことは必須 
(連載「LCC革命の衝撃」第2回)

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都心までシャトルバスで1時間以上かかる

   CAのアナウンスに従って時計をマレーシア時間(日本時間マイナス1時間)に合わせた直後の6時35分ごろ、飛行機は無事にクアラルンプール空港に到着した。CAが「ありがとうございました」と乗客を見送るのは、他の会社と全く同じだ。フライトとしては総じてスムーズで、コストパフォーマンスは高いと感じた。

   エア・アジアが到着したのは、06年にオープンしたばかりのLCC専用のターミナルだ。羽田と違ってボーディングブリッジはない。飛行機にはタラップが横付けされ、乗客は整備車両の間をぬって、屋外の屋根付きの通路を数百メートルにわたって黙々と歩く。建物は非常に質素で、壁などにも、特に装飾はほどこされていない。言うならば、倉庫の中に入国審査場が出現したようなものだ。

   さらに、都心部とのアクセスも、大きく違う。通常のターミナルと、都心の「KLセントラル」駅とは、専用鉄道で最速28分(35リンギット、約950円)で結ぶのに対して、LCCターミナルからは、シャトルバス(8リンギット、約220円)で1時間以上かかる。まさに「カネで時間を買う」形だ。

   荷物を受け取って税関を通過したのが、8時過ぎ。ホテルのチェックインが始まるのは14時なので、他国に乗り継ぐケースを除くと、市街地なりで「時間つぶし」する方法を事前に考えておくこともおくことも必要だ。

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