海老蔵の「加害行為」動かぬ証拠 「再スタート」へ一転示談が成立

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証拠になりうる事実を突きつけられる

   市川海老蔵さんが「加害者」でもあることを否定できなくなったのには、ある事情があった。

   それは、証拠になりうる事実を突きつけられたからだ。深沢弁護士は会見で、東京地検の検事が伊藤リオン容疑者と2010年12月22、23日に示談の件で面談した後、この検事が海老蔵さんに迫ったことを明かした。元リーダーに海老蔵さんの頭が当たったか、海老蔵さんが何らかの加害行為をした可能性が強く、それは客観的に認定できうるということだ。つまり、現場に残された血痕など動かぬ証拠があるということらしい。

   また、深沢弁護士自身も、検察側の示す事実認定や証拠に対し、法廷で否認を通すことは困難だと判断したこともあったと明かした。そして、海老蔵さんに元リーダーとの示談を勧めたというのだ。

   これに対し、一方的な被害者と主張してきた海老蔵さんも、「酒の席で客観的裏付けは難しい」と迫られ、観念するしかなかった。会見では、「私の記憶による主張より、前に進むことが双方のためと判断」して、苦渋の示談受け入れをしたことを告白した。

   加害者の伊藤容疑者とも示談せざるを得ず、海老蔵さんは、その理由についてこう言って涙ぐんだ。

「私自身も再スタートが許される人間に生まれ変わらなければ、という強い気持ちがあるからです」
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