どうなる仙谷長官人事
次の焦点は内閣改造に移ってくる。小沢氏が追い込まれたから政倫審出席に応じたのなら、小沢氏周辺が求めている仙谷長官の交代は実現せず、菅首相は「脱小沢」路線を強化する方向に進みそうだ。しかし、両者で「手打ち」が水面下であったとすれば、小沢氏の出席と引き替えに仙谷長官は長官職を解かれる可能性がある。
もっとも、小沢氏が政倫審へ出席しても、「政治とカネ」の疑念がすべて払拭されるわけではない。野党は政倫審ではなく、偽証罪に問うこともできる証人喚問を求めている。
12月27日には、連立政権参加の打診を受けた「たちあがれ日本」が要請を拒否する会見を開いた。民主党はあっさりフラれた形だ。小沢氏の政倫審出席と内閣改造で一気に空気を変えることは出来るのだろうか。