キム・ヨナ「隠し撮り」と抗議 日テレ・バンキシャ!「張り込み取材」

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   韓国の女子フィギュアスケーターで、バンクーバー五輪金メダリストの金妍兒(キム・ヨナ)選手を隠し撮りしたとして、金選手の所属事務所が日本テレビに抗議したと韓国の複数メディアが伝えている。

   金選手が、練習拠点とする米ロサンゼルスのスケート場に出入りする姿や、場内でのトレーニング風景が番組で流された。この内容が、所属事務所の怒りを買ったようだ。 

黒い上着を頭からすっぽり被る

   問題とされたのは、2010年12月26日に放送された日本テレビの「真相報道バンキシャ!」。番組スタッフがロスに赴き、金選手が訪れた日本食レストランの映像からスタート。その後取材陣は、金選手が練習で通っているスケート場に移動し、入り口からやや離れた距離で「張り込み」を行う。

   しばらくして、姿を現したのは金選手のコーチを務めるピーター・オプガード氏。さらに時間差で、金選手と思われる人物がカメラに映し出された。ところが、顔を隠すようにして黒い上着をすっぽり被り、本人かどうか確認できない。取材陣が「金さん」と声をかけると、当の人物は慌てるように建物の中に入り、逆に若い男性が近づいてきてカメラを制するようなしぐさを見せた。

   その2時間後の映像。取材陣は、見つからないようにさらに遠めで撮影しているのか、やや粗い映像に見える。すると、金選手と見られる女性が今度は顔を隠すことなく建物から出てきた様子が映された。

   スケート場には、一般客も出入りしている。2階はスポーツジムだ。次の映像では、ジムで筋力トレーニングに励む金選手の様子が見られた。時折オプガードコーチの姿も見え、ジャンプを繰り返す金選手。

   その後スタッフは、同じリンクで練習するスケート選手に金選手の様子を聞きだし、2011年3月に東京で開かれる世界選手権に向けて、金選手が新しい靴を注文した、といった情報を流してコーナーを終えた。

韓国のアスリートで最もガード固い

   金選手が拠点としているスケート場は、ロスの「イーストウエストアイスパレス」で、映像もこの場所を撮ったものと見られる。

   複数の韓国メディアによると、フィギュアの選手は演目の練習を非公開にするため、こっそり撮影することはご法度のようだ。金選手のマネジメントを手がける「オールザットスポーツ」が、日本テレビに対して抗議し、再度同じことが起きれば「適切な処置をとる」と話したという。

   実際に、金選手の取材はなかなか困難なようだ。韓国のあるスポーツ記者は、「最近の韓国のアスリートの中で、最もガードの固い選手」と評している。「バンキシャ」の中でも記者が、金選手が米国に移って以降ほとんど取材できていないと打ち明けていた。3月の世界選手権以降の去就が注目されるだけに、周囲も神経質になっているのかもしれない。

   J-CASTニュースでは、日本テレビにコメントを求めるため12月28日に数度にわたって電話取材を試みたが、広報につながらなかった。

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