名古屋地区では瞬間最高視聴率44.8%
グランプリシリーズでいい成績を出せなかった浅田選手にとって、全日本選手権は世界選手権出場の可否が決まる大事な試合だったが、2位に入ったことで、11年3月開催の世界選手権への切符を手にした。
視聴率も凄いことになっている。12月26日は2010年最後の日曜日ということもあり、各局ともかなり力をいれた番組編成をしていた。平均視聴率は、NHKの「坂の上の雲」が9.7%(ビデオリサーチ調べ 関東地区 以下同)、ボクシングの亀田興毅・大毅両選手が出場したTBSの「亀田兄弟ダブル世界戦」が13.8%、そして、お笑いコンビ・笑い飯が優勝し、2010年が最後の開催となるテレビ朝日の「M-1グランプリ」が18.7%。これらに対し、フィギュア全日本選手権は29.0%と圧勝。浅田選手の演技終了直後には、瞬間最高視聴率38.6%という驚異的な数字を出した。浅田選手の地元名古屋地区だと、平均視聴率33.5%、演技終了後の最高視聴率が44.8%にもなっている。
過去のデータを見てみると、浅田選手が宿敵キム・ヨナ選手と戦って優勝を果たした2010年3月の世界選手権フリーでさえ22.6%(関東地区)だ。全日本選手権は日本国内での大会なのに、これほどの高視聴率を記録したのは、「浅田真央復活なるか」という期待がそれだけ強かったということだろう。
浅田選手は試合後、世界選手権では、トリプルアクセルをSPで1回、フリーで2回飛びたいと発言。同大会にはキム・ヨナ選手も出場することが決まっており、今度は2人の対決に注目が集まりそうだ。