2010年11月の新設住宅着工戸数は6か月連続の増加となり、好調に推移している。10年通年の住宅着工戸数も、2年ぶりに前年比でプラスに転じる見込みになった。
国土交通省によると、11月の新設住宅着工戸数は、前年同月比6.8%増の7万2838戸だった。住宅ローン金利優遇策や住宅エコポイントなどの政策効果もあって持ち家と分譲住宅が増えたことや、前年がリーマン・ショックの影響で振るわなかった反動がある。着工戸数の水準としては、前年に次いで過去2番目に低いが、同省は「持ち直している」との認識を示した。
持ち家は前年同月比7.1%増の2万7235戸で、13か月連続の増加。分譲住宅は46.3%増の1万8549戸で、9か月連続で増加した。特にマンションは大幅に増えた。貸家は9.5%減の2万6703戸だった。