解雇される社員にグーグルが触手
サービス終了は事実なのか。ヤフーは米ウォールストリートジャーナルの取材に対して、「当社の合理化の一環として、業績の芳しくない事業や戦略から外れたサービスへの投資をストップし、核となる事業に集中する」と回答し、一部サービスの終了を認めたという。またアービン氏は、資料を外部に流出させた社員は解雇すると怒り心頭だったようだ。ツイッターで資料をさらした二人は、いずれも現在はヤフーと「無関係」のはず。ヤフー内に協力者がいなければ、資料の入手は難しいと見るのが普通だ。いずれにしろ重要情報の流出は、ヤフーの危機管理能力を問われる結果となった。
廃止されるサービスとして挙げられた「デリシャス」は12月17日、ウェブサイト上で、ヤフーとは「決別」して別のパートナーを探してサービスを続けていく意思を明らかにした。一方、解雇される社員を採用したいという企業も出てきた。米質問サイト「クオーラ」には、「サンフランシスコ地域で、ヤフーを解雇された人材の採用に興味のある企業はありますか」との質問内容に、グーグルでウェブブラウザ「クローム」を開発するチームをはじめ多くの企業が投稿。ソフトウェア開発者やウェブデザイナーなどを広く募っている。
業務縮小と相次ぐ人員削減で、重要情報まで流出――。このままいくとヤフーはジリ貧だ。