タイヤや燃油サーチャージ、値上げを発表
原材料の価格上昇は、すでに影響が出始めている。製品やサービス価格への転嫁がはじまっていて、インフレを懸念する声も漏れてきた。
ゴム価格の高騰で、タイヤ製造のブリヂストンは2011年3月から、天然ゴムを使用する割合の高いトラックとバスのタイヤ(夏・冬とも)の市販価格を平均7%値上げする。値上げは2年6か月ぶりになる。
原料価格の高騰についてブリジストンは、「収益への影響は生産性の向上で対応していきますが、吸収しきれない部分いついては価格に反映せざるを得ません。(値上げについて)理解してもらえるよう、進めていきます」と話す。
原油価格の上昇で、ガソリン価格も上昇している。石油情報センターによると、レギュラーガソリンの全国平均価格は12月20日現在で133.7円。約1か月で1.4円上昇した。
ANAは2011年2月から、燃油サーチャージを値上げする。日本‐欧州・北米・中東路線は現行の1万500円が1万4000円に、日本‐ハワイ・インド路線は現行の6000円が8500円に値上げされる。
「鉄鉱石も、中国などの新興国需要が見込めるため先高感が強い」(鉄鋼メーカー)という。10年10~12月期にはやや下がったが、「2011年1~3月期は再び上昇する」との見方は根強い。