「夫以外の男性ともう一花」
「40代」は下の若い世代からも関心を集めているようだ。「私もそんな40代になりたいなー」。仙台市内のプライベートエステサロン「Salon de Prier」の12月2日のブログは、「最近の40代」と題して感想を書いている。「今と昔の『40代』のイメージは、本当に変わったなーと思う」。自身が美容関係の仕事をしているため、多くの女性をみてきているという立場から見ても、最近の40代女性について「年齢を重ねて皆キレイ」「それは、年々思うこと」としている。
ほかのブログでも、一昔前の40代はオバサンという言葉がぴったりだったが、最近はきれいな人が増えたといった感想が書かれているものもある。
日本の40代女性はいつごろから「美や恋・性の追及」を本格化させたのだろうか。「40代をいちばん素敵に美しく過ごすコツ」(アスペクト)の著者で作家・エッセイストの横森理香さん(47)にきいてみた。
横森さんは、30代後半から40代前半を主な対象に光文社が02年、雑誌「STORY」を出したころから大きく状況が変化してきた、とみる。ファッションだけでなく、しわや肌対策を意識した美容など、「女を捨てない」「夫以外の男性ともう一花」を「裏テーマ」にした情報に高い関心が集まり実践する人が増えてきたという。
勿論、男性目線は意識せず自分のためにキレイでいたいという人もいるし、精神的なことに重きを置く「派」もある。そもそも「夫以外の~」という女性も、気持ちの持ち方の話で、浮気を実行するしないは別問題だ。
ほかにも、一般的には金銭的に余裕がある人が少なくない世代だったり、「本当は更年期を気にすることはないのに、更年期前に女性としてもう一花、という意識を持つ人」がいたりすることも一因のようだ。
ちなみに、「美熟女」という表現については、横森さんは「少し淫靡な響きがして、女性は喜ばないですね」と話していた。