日本ハムのダルビッシュ有投手(24)がツイッターで、誤解を招くメジャー移籍の思わせぶりな発言をした――。産経新聞が、こう批判した記事をサイト上から削除して話題になっている。
騒ぎのきっかけになったのが、ダルビッシュ投手が2010年12月15日にこうつぶやいたことだった。
「メジャー移籍か」報道を本人は否定
「ちょっと状況が変わった。てかかなり。どうなるのか」
産経新聞は翌16日、これが意味深なつぶやきだとして、「急転メジャー移籍か」との記事をサイト上で配信した。
記事では、その理由として、妻の紗栄子さん(24)との離婚は決定的で、状況が変わる可能性がないことを指摘。また、日ハムの主力選手の中でダルビッシュ投手だけが契約更改の日程が決まっておらず、メジャーのポスティングシステム締め切りが11年3月1日まであることを挙げている。
また、中日スポーツも産経と同じ日に、同様な理由を挙げたうえで、サイト記事で「急転メジャーか ダル意味深ツイッター」との見出しで報じている。
ダルビッシュ投手は、来季はメジャー入りするものとみられていたが、10月19日のブログでいきなり日ハム残留を表明して話題になっていた。それだけに、憶測を呼ぶ要素はあったというわけだ。
ところが、ダルビッシュ投手は、ツイッターで11月16日、「ほんと一辺倒な記事しか書けないね」と、これらの報道を批判する発言をした。さらに、前日につぶやいた「状況」の変化について、「トレーニングの事やねんけど(笑)」と明らかにした。
この発言に対し、ブチ切れたのが産経だ。16日の配信記事で、「ダルビッシュ、メジャー移籍説を一蹴」と報じたうえで、次のように苦言を呈したのだ。
「誤解や憶測を招くダルビッシュの発言自体にも大いに問題がありそう。今や日本球界を代表するエースとなったダルビッシュだが、『自身の発言の影響度』についてはまだまだ自覚が足りないようだ」