北朝鮮内部から、外国人がネット接続に成功
朝鮮中央通信以外に、「朝鮮コンピューターセンター」が運営しているとされる情報サイト「ネナラ」(http://175.45.176.14/も、同様に北朝鮮のIPアドレスから発信されていることが確認されている。
ネット上の経路を調べる限りでは、鉄道や道路と同様に、両サイトは中国経由でインターネットに接続されているとみられる。
さらに、北朝鮮内部から、外国人がネット接続に成功した例もある。10年10月10日に行われた軍事パレードで後継者の金正恩氏が全世界のメディアにお披露目された時には、高麗ホテルに設けられたプレスセンターでインターネットネット回線の利用が可能だった。カタールに本拠を置く衛星テレビ局「アルジャジーラ」のメリッサ・チャン記者は、スカイプを使って番組に出演。画質・音声ともに比較的良好で、同記者はツイッター上で
「ツイッターは中国ではブロックされているが、北朝鮮では違う」
「プレスルームにいる北朝鮮の人は、本当によくITのことを知っている」
と感想をつづっている。
また、「40分前に撮られた写真」として、綿菓子屋の前に市民が並ぶ写真も投稿されている。
ただし、同記者は、
「携帯電話は空港で取り上げられた」
「(携帯電話の)3Gネットワークは、ごく限られた一部の人しか使えない。我々も、携帯電話をレンタルすることができなかった」
と明かし、
「インターネット接続は、数日に限って、記者のみに提供されたものだ」
ともクギをさしている。
なお、週刊誌「SPA!」が10年12月14日号に掲載した平壌ルポによると、中流階級の家庭には比較的PCが普及しているといい、現在は国内限定の「イントラネット」が使用できるという。