スマートフォン主役はアンドロイドへ シェア首位獲得も時間の問題か

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アプリの品質にジョブズ氏が辛らつコメント

   既に米国では、アンドロイド搭載機種のシェアがアイフォーンを抜いた。米調査会社ガートナーが2010年11月10日に発表した、10年7~9月期の世界の携帯電話販売台数に関する調査結果によると、スマートフォンのOS別シェアでは、アンドロイドが25.5%で全体の2位に躍進、アイフォーンの「iOS」の16.7%を大きく上回った。前年同期はわずか3.5%だったアンドロイドは、他のOSがシェアを落とす中で一人勝ちの状態だ。ガートナーは「特に北米で圧倒的な強さを誇った」としているが、今後日本を含む他地域でも本格的にアンドロイド端末が増えていけば、現在首位でノキアが採用するOS「シンビアン」を抜くのも時間の問題かもしれない。

   急成長中だけに、問題点も浮き出てきた。スマートフォンを支えるアプリケーションだ。アップルのアプリ配信サービス「アップストア」には約30万点が揃う一方、「アンドロイドマーケット」はその3分の1程度といわれている。ラインアップでは、まだまだアイフォーンには及ばない。

   品質面もたびたび指摘される。アンドロイドマーケットでは、一定の基準はあるものの基本的にアプリは無審査。誰でも開発したアプリを、マーケットを通じて販売できる。個々のアプリに厳しい審査を実施し、理由も通知せず不合格にすることすらあるアップルとは対照的だ。

   グーグルらしいオープンな姿勢といえるが、「無審査」のためかいかがわしいアプリもマーケットでたびたび見つかる。アップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が自社のアプリの健全性を際立たせようと、以前「アンドロイドには『ポルノストア』がある。買おうと思えばポルノを買える。我々は、そういうことはしたくない」といった辛らつなコメントをしたと報じられたほどだ。

   調査会社IDCジャパンが2010年12月13日に発表した、国内の10年7~9月期携帯電話市場データを見ると、メーカー別出荷台数でアップルが初めてベスト5に食い込んだ。危機感を募らせる国内メーカーにとって、アンドロイドは、アップルに対抗する強力な武器になる。

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