今後も広告収入が大きな伸びを見せる
このように、ハフィントン・ポストは、今後も広告収入が大きな伸びを見せるものとみられている。その中でも、「ソーシャルマーケティング」と呼ばれる、ニュース記事に関連して、企業が自社と社会とのつながりをアピールする形式の広告が、大きく成長を期待されている。
なお、紙媒体や電波媒体を持たないメディアのウェブサイトが、これだけの読者を持つケースは珍しい。例えば、ニューズウィーク誌との合併を10年11月に発表したばかりのニュースサイト「デイリー・ビースト」は370万人、保守系のニュースサイト「ドラッジ・リポート」は170万人だ。
ニューヨークのメディア調査会社では、
「ハフィントン・ポストの時価総額は3億ドル(約250億円)から4億5000万ドル(約370億円)。小さなプレーヤーには買収できない金額で、IPO(株式公開)のためには、大きなメディアコングロマリットが買収するしか道はない」
とみているが、具体的な身売りの話は、まだ出ていない。