専門家自らネット上の怖さを体験?
2ちゃんねるのスレでは、ASCII.jp側に問い合わせをしたとの報告があり、それを受けてか、サイトを運営するアスキー・メディアワークスは2010年12月13日付で、編集部コメントをコラムに付け加えた。
そこでは、殺害予告の書き込み内容は事実でなく、あくまで事件説明のための「サンプル」だとして、書き込みにそのただし書きを付けた。
しかし、これでは、「実例に見る」とうたってあるコラムで実例でなかったことになる。このため、2ちゃんでは、「サンプル」とした説明にも、疑問の声が相次いでいる。
また、コラムでは、Cさんを馬鹿にしたDさんは、匿名であり、プロバイダでなければ、名前や住所などを確認することはできない。このままでは、CさんがDさんを殺すことはできず、2ちゃんでは「誰と時間を含まないと警察動かないだろ」「純粋な例としても間違ってる」との指摘が出ている。
コラムのタイトルには、「いつの間にか、あなたもネット犯罪者?」とあった。今回、もし改変があったとすれば、犯罪とは言えないが、皮肉なことに、セキュリティソフトの専門家自らがネット上の怖さを体験したことになりそうだ。
トレンドマイクロ社の広報担当者は、取材に対し、「原稿を書いた経緯の調査を詰めているところで、まだ回答できる準備が整っていません」と話している。