貸金利用の延滞件数増加 「総量規制」の影響出始める

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   信用情報機関のシー・アイ・シー(CIC)の貸金情報統計によると、2010年11月の貸金業者を利用した人の支払い延滞件数は、前月に比べて2.8%増の614万件だった。人数も、同2.1%増の430万人となった。

   支払い延滞情報は、約定返済日から3か月以上支払い(返済)が滞っているものをいう。CICでは、10年6月に完全施行された改正貸金業法による「総量規制の導入に伴う影響が徐々に支払いの延滞にも現れてきている」と考えている。

   一方、借入残高の総額は11兆221億円で、同1.6%減っている。貸金業者が融資審査を厳格化していることが影響しているとみられる。

   借入残高のある利用者一人あたりの件数は、1.7件。借り入れ件数は全体的に減っていて、5件以上に残高がある利用者は338万件で、前月比3.2%減った。

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