殴ったのなら守秘義務条件に示談の可能性
一方、市川海老蔵さんは、会見でも元リーダーを殴ったことを否定しており、民事介入暴力対策委員長もしていた深沢直之弁護士を立てて示談要求に準備しているようだ。アエラの2010年12月13日発売号によると、けがが重い方が被害者になることを想定して、実際は軽傷なのに重傷とアピールしたのではないかとの見方もあるという。
示談などに詳しい紀藤正樹弁護士は、もし海老蔵さんが殴ったのなら、示談もありうるとみる。
「そのことを表に出さないという守秘義務条項を前提に、話が進む可能性があるでしょう。相手側への警告書が出ていない以上、水面下で交渉が進んでいる可能性があります。ただ、今回の場合は、海老蔵さんは、分が悪いと思います。事件現場では、何人も暴行を見ている可能性があり、全員と和解しないと隠しごとができないからです。やりとりが難しいですね」
リオン容疑者が様子見をしているとしたら、示談の成り行きを見守っているのかもしれない。
「容疑者が元暴走族リーダーの男性と親しいなら、海老蔵さんが示談に応じれば秘密を守るというバーターをする可能性があります。被害届が出たままなら、起訴されると思いますが、もし取り下げられれば、比較的早く釈放されるのではないですか。略式起訴で罰金刑にはなりますが、正式起訴はされないでしょう」
もっとも、海老蔵さんが殴っていないとしたら、被害者として名誉毀損で元リーダー側を訴えてもおかしくないとしている。