「クジラのために命落としてもかまわない」 「シー・シェパード」に日本人メンバーも参加

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   日本の調査捕鯨活動に対して激しい妨害活動を行うことで知られている「シー・シェパード」が、まもなく南極海で始まる調査捕鯨を妨害するための準備を着々と進めている。特に今年は、新たな妨害船「ゴジラ(Gojira)」も登場するなど、態勢を強化。乗組員の中には日本人もおり、「クジラを守るための命を落としてもかまわない」などと独自の主張を展開している。

新妨害船「ゴジラ(Gojira)」も登場

   SSの日本側に対する妨害活動は激しさを増している。10年1月に、抗議船が日本の調査船「第2昭南丸」に衝突、直後に抗議船が沈没するという事故が発生。一連の抗議行動の中で、沈没した抗議船のニュージーランド国籍の船長は第2昭南丸に対して酪酸(らくさん)入りのビンを投げつけたとして身柄を拘束され、傷害など5つの罪で起訴。東京地裁で10年7月、懲役2年(執行猶予5年)の有罪判決を受けている。

   SSは、今シーズンを行われる調査捕鯨に対しても妨害活動を行うことを表明しており、新たな妨害船「ゴジラ」(Gojira)が登場した。ゴジラは全長35メートルで高速航行が可能だとされ、船体の前方部分には、映画に出てくるゴジラともトカゲともつかぬ生き物が緑色で描かれている。

   SS側の発表によると、西オーストラリアのパース近郊にあるフリーマントル港を拠点としているおり、11月末に就航。シー・シェパードがオーストラリア国籍の船を持つのは初めてだといい、就航式典では、フリーマントル市の市長が、市の紋章入りの盾と市の旗を「ゴジラ」の船長に手渡している。SSでは12月以降、「ゴジラ」を含む3隻とヘリコプターと1機で妨害活動に当りたい考えだ。

   これまで、複数の日本人がSSに関わっていることが確認されている。例えば、環境雑誌「ソトコト」10年5月号では、「マリコ」「マイ」と名乗る日本人乗務員2人が、

「盲目になっているビジネスマンと地球の奇跡の美しさを感じていない人たちの目を覚まさせるには、こういう団体があってもいいと思う」

   などとする手記を寄せた。

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