米アップルのタブレット型多機能情報端末「iPad」の新型モデルが、2011年2月にも出荷開始との情報が流れている。台湾の電子機器メーカーが情報源で、すでに生産工場が出荷に向けた準備を進めているという。
メディアの中には、どのような新機能が搭載されるかを予想するところも出てきた。タブレット端末が続々と発売されるなかでアップルは、ライバルたちを引き離そうと早くも次の一手を繰り出すのか。
100日以内に新型iPadの出荷が始まる
台湾のメディア「デジタイムズ」は2010年12月7日、「『iPad 2』が2011年2月末までに出荷スタート」との記事を掲載した。iPadは、台湾の電子機器受託製造会社のフォックスコン(鴻海精密工業)が生産を請け負っている。記事によると、同社がもつ中国・深センの工場から今後100日以内に新型iPadの出荷が始まり、初回の台数は40万~60万とされた。台湾の電子機器メーカー関係者の証言が基になっているが、フォックスコンは否定した模様だ。
この情報に、IT系のメディアが食いついた。米タイム電子版の「テクノロジーブログ」では、「スティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)が自ら公表するまでは、確実な情報は期待できない」としながらも、早速「新型iPadはこうなる」と予想してみせた。
新たに搭載されるとして挙げた機能は、ビデオカメラだ。アップルの「アイフォーン(iPhone)4」のように、本体の表と裏に一つずつ映像用カメラが付くのでは、と予測する。また、現状の課題としてiPadの重さを指摘。「Wi-Fi」モデルは680グラム、「Wi-Fi+3G」は730グラムあるが、「半分ぐらいになれば好ましい」とした。画面は、高解像度の映像が見られるディスプレーの採用を可能性として挙げた。