高級スーパー「成城石井」も売却へ 焼肉の「牛角」小売業から完全撤退

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   焼肉チェーン店の「牛角」を展開するレックス・ホールディングス(HD)が、傘下の高級スーパー「成城石井」を売却する方針であることがわかった。買収には、三菱商事と三菱UFJフィナンシャル・グループが出資する「丸の内キャピタル」や、米投資ファンドの「ベインキャピタル」などの名前があがっていて、3~4社が争っているようだ。

   レックスHDは買収先を絞り込んだうえで最終入札を実施し、早ければ2011年1月中にも売却先を決める見通し。経営不振が伝えられている同社だが、「成城石井」の売却で一層の財務改善を図る。

飲食店チェーン、海外に急展開

売却が取沙汰される高級スーパーの成城石井(写真は、同社ホームページ)
売却が取沙汰される高級スーパーの成城石井(写真は、同社ホームページ)

   レックスHDが「成城石井」の経営権を取得したのは、2004年10月。成城石井の発行済み株式の67%を創業家から65億円で買収した。成城石井は、輸入品をはじめ高品質な食材、食品をそろえる高級スーパーとして首都圏や関西の大都市部などに77か店を展開している。2009年度の売上高は約433億円だった。

   一方、親会社であるレックスHDは傘下に、焼肉の「牛角」や、居酒屋の「土間土間」や「かまどか」、レストランの「レッドロブスター」などを運営する「レインズインターナショナル」と、業務用食材の卸売り(共同仕入れ)と物流の「コスト・イズ」、小売業・飲食店のフランチャイズ・チェーンの店舗運営や経営指導を担う「ビーシーサーブ」、それに「成城石井」の4社を抱えている。

   「牛角」や「土間土間」などのチェーン店は、国内1227か店(10年6月末時点)。海外は米国のロサンゼルスやハワイ、ニューヨークに台湾、シンガポール、インドネシアにも及ぶ。

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