中国に現れた巨大ガンダム  テーマパークでまたパクリ疑惑

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

ウェブサイトに「15メートルの巨大ロボット」

   写真には、場所を示す文字が写っていた。そこから判断すると、ガンダム像のある場所は四川省成都市のテーマパーク「国色天郷楽園」と思われる。パンダのイメージキャラクターを使い、園内には中国をはじめ日本や米国、フランスなど8か国のパビリオンが並ぶ。そこでは各国の町並みなどを再現しており、日本パビリオンには、着物を着た女性やちょんまげ姿の男性の人形が見られ、「温泉」に模した施設まで備えているようだ。

   国色天郷楽園の公式ウェブサイトを見ると、クリスマスから新年にかけて行われると見られるイベントの宣伝用ページに、ガンダムの姿があった。「15メートルの巨大ロボット」の記述とともに、イラストで紹介されているが、「オレンジガンダム」の写真はなかった。

   中国で人気キャラクターを無断で使用したケースは、かつて問題視された。北京にある石景山遊楽園では、ドラえもんやハローキティ、さらにはミッキーマウスや白雪姫などにそっくりのキャラクターが園内を闊歩、日本でも広く報道された。園側は「パクリ疑惑」を強く否定し、「参考にした程度」「結果的に似ただけ」と強弁。現在も同園は営業を続けているが、非難を受けたキャラクターは今ではすっかり消え去った模様だ。

   四川省のガンダムも、仮に何の許可もなくつくられているとすれば、色が全然違うとはいえ「真似した」と批判されても仕方がないだろう。「ガンプラ」を製造するバンダイに問い合わせると、「本件は調査中です」との返事。またガンダムの版権を管理する創通に取材を申し込んだところ、「現在情報収集中」としたうえで、「関係各社・機関と連携し、『機動戦士ガンダム』というキャラクター及びその知的財産権を守る方針であることに変わりございません」(同社ライツ部)との回答を寄せた。

1 2
姉妹サイト