携帯トラブルで総武線47本運休 悪いのは停止ボタン押した人か

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誰が悪いと決めつけることは難しい?

   このほか、少なめながらも、Bが電話の終わるまで待つなど注意の仕方によってけんかにならなかったとの指摘もあった。真偽は不明なものの、2ちゃんやツイッターの書き込みでは、総武線では、毎朝のように車内での携帯利用者に「電源を切れ!」などとわめくので有名なクレーマーがいる、との情報も出ている。

   さらに、車内けんかで47本も運休させたJRも悪いとの声もあるようだ。トラブルを迅速に処理できなかったのは、プロの仕事ではないというわけだ。

   実際のところ、運休した本当の原因はどこにあるのか。

   JR東日本千葉支社に取材したところでは、電車が市川駅に到着したとき、いきなりホームの警告ブザーが押された。駅員が現場に行ったものの、けんかの2人は駅員に従わず、市川署員が駆けつけてようやく電車から降りた。さらに、ホーム上にあふれた乗客の安全確認などにも時間がかかったというのだ。

   結局、誰が悪いのかについて、広報担当者は、「トラブルについては警察で調べていますので、誰が悪いかについては特定できません」という。運休などに伴う損害賠償については検討中というが、ブザーを押した乗客は誰か分からず、たとえ分かったとしても賠償を請求できないとしている。

   そこで、捜査に当たった市川署に取材すると、副署長は、ただの口論であって事件にはならず、誰が悪いかについては、単なる憶測に過ぎないと言う。

「確かに、非常停止ボタンが押されたので、長引いたことはあります。また、マナー違反を注意された男性から携帯電話で110番通報があり、警察が現場に行かざるを得ないような状況もありました。注意した男性から強く言われ、面白くなかったから通報したのでしょう。JRは、機器の点検などで異常がないことを確認しないと発車できないはずですよ」

   いずれにせよ、運休による迷惑について、誰が悪いと明確に決めつけることは難しそうだ。

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