半数がスマートフォンになるのにそれほど時間かからない
米アップルの「アイフォーン(iPhone)」で国内のスマートフォン市場をリードしてきたソフトバンクモバイル(SBM)は、米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したモデルで迎え撃つ。シャープ製「ガラパゴス」はワンセグや「おさいふケータイ」機能を盛り込んだうえ、専用メガネなしで3D映像を見られるのがポイントだ。SBM広報は、最初から3Dコンテンツを搭載しておき「購入後すぐに3D映像を楽しんでいただけます」と話す。米デル製「ストリーク」は、画面サイズがアイフォーンなど他のスマートフォンより大きいのが特徴だ。
11月4日に開かれた新機種発表会で、ソフトバンクの孫正義社長は、アイフォーンを「最重要機種」と位置づける一方、アンドロイド機種の発売については「アイフォーン以外のものを求めている人もいる」とコメント。アイフォーン独走状態が続いた国内のスマートフォン市場も、他社製品、特に「アンドロイドケータイ」の登場で徐々に勢力図が変わりつつあることから、SBMでもアイフォーン一辺倒というわけにはいかなくなったのだろう。
調査会社の矢野経済研究所はスマートフォンの出荷台数を、2010年度の426.5万台から11年度は703万台に跳ね上がり、3年後には3倍に達すると予測する。ヨドバシカメラの担当者は、今後機種変更でスマートフォンに乗り換える人が増えるのは目に見えており、「携帯電話を持つ人の半数がスマートフォンになるのは、それほど時間がかからないのではないか」と考えている。