海老蔵、平身低頭の記者会見 自らの暴力については否定

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   酒を飲んだトラブルで殴られ、怪我を負って入院していた歌舞伎役者の市川海老蔵さんが2010年12月7日に退院、都内のホテルで記者会見を行い、ファンや関係者に謝罪した。

   海老蔵さんのほか、松竹の役員と弁護士も同席。会見は一時間半もの長時間に及んだ。

顔に目立った傷痕はないが、しびれや違和感

会見する市川海老蔵さん
会見する市川海老蔵さん

   まず、冒頭で松竹の迫本淳一社長から、今後の歌舞伎の公演を取りやめ、無期限で謹慎する旨が発表された。

   本人は、黒のスーツに黒のネクタイ姿で、終始、神妙な表情だった。

「記者会見をキャンセルしたのに、(飲みに出かけたのは)社会人として節度を欠いていた。舞台に穴を空け、舞台に立つものとして大変反省しています。自分のおごりが招いたこと。応援してくれたみなさま、関係者の方々本当に申し訳ございませんでした」

と30秒以上にわたって、深々と頭を下げた。無期限謹慎については「(自分の)あさはかな行動に対して当然だと思います」と語った。

   殴られた側の左目が充血しているが、顔に目立った傷跡はなかった。ただ、全治2か月で、顔にまだしびれや違和感があるといい、体重も3キロやせたという。

   質疑応答では、事件当夜の行動について質問が集中した。海老蔵さんが酔いつぶれた暴走族の元リーダーに、灰皿でテキーラを飲ませようとしたり、髪をひっぱったりしたことなどが暴行の原因となったのでは、という報道もあるが、そうした事実はないと否定。自ら暴力を奮ったかという点についても「そのようなことは一切ございません」と否定した。ただ、「2人ともお酒を飲んでいたので、介抱ということがもしかすると、そのように見えなかったのかも知れないとは思う」とも語った。

   両親に対して、「言葉では言い表せないが、親不孝をした」と述べ、妻の小林麻央さんについても「どのように謝っても謝りきれない」と詫びた。「不甲斐ない亭主を持って辛い思いをしていると思うが、そのような表情を出さず、ずっと看病してくれる様子に胸が痛む」とし、麻央さんからは「今回の事件で孝俊さん(海老蔵さんの本名)は生まれ変わらないといけない。一緒に頑張りましょう」と言われたという。

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