「障害者バラエティ」笑っていいのか? NHK教育テレビの2時間特番が大反響

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NHKにメール260件、9割が応援メッセージ

   タブーとも思えるようなコントだけに、戸惑いも出ているようだ。

   NHKの番組内でも、健常・障害者ともに内容に様々な反応があったことを紹介している。「本人さえ納得してやりたいことをしてれば、別に何とも思わない」という賛成論から、「障害を笑いにしてしまうと、その障害の人、みんなを笑ってしまうことになる」といった反対論までだ。

   ネット上でも同様で、ブロガーの会社員男性(32)は、はてなダイアリー「てれびのスキマ」で、番組内容を詳細に紹介しながら、このことに触れた。番組について、「濃密で凄い2時間」「抜群に面白い」としたうえで、「ハゲてる人だって、それをネタに笑ってほしい人もいれば、触れてほしくない人もいる。障害者だってそれは同じ」と疑問も指摘している。

   2ちゃんねるでも話題になっており、「もうだめだ面白いw」「やべぇよ・・・やべぇよって言いながら見てた」「どう反応すりゃいいんだこれ」といった複雑な反応がまとめサイトで紹介されている。

   一方、障害者として「障害ネタで笑えることが究極のバリアフリー」と明かしていたスポーツライターの乙武洋匡さん(34)は、ツイッターで質問され、「僕は見ていないので何とも言えないけど、みなさんのツイートを見てるかぎりでは楽しい番組みたいですね(o^∀^o)」と答えていた。

   NHK広報局によると、特番放送後に、約260件ものメールが届き、うち約250件が応援メッセージだったという。「今まで健常者がタブー視してきたものを障害者の人から破ってくれるとは思ってもいなかった」「『障害者のすることは絶対笑ってはいけない』という世間の常識自体が差別的なのではないか」というものだ。否定的な意見は、7件だけだった。

   広報局では、こうした意見をもとに、「今後も、番組を通して、障害者と健常者の間のバリアフリーを達成することをめざします」としている。

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