中国や台湾からは翻訳の問い合わせ
同記事ではさらに、芸能プロダクション関係者の話として、執行猶予中の表立った活動は控えるべきだ、という考えの元所属事務所に対し、出版のあいさつもせず本を出した、として「かえって復帰が遠のいた」との見方を伝え、「(出版は)早すぎたか」と結んでいる。
実際、同事務所の社長は11月末にマスコミの取材に答え、酒井さん本の出版について「報告を受けていなかった」「執行猶予期間中は何に関しても自重する方がいいのでは」と話していた。
酒井さんの本が出版された12月3日前後の朝の各局ワイドショーをみても、あっさりした扱いだったり取り上げていなかったりという状態だった。3日の「スーパーモーニング」(テレビ朝日系)はやや詳しく報じたが、同番組コメンテーターの山口一臣・週刊朝日編集長が「贖罪」(朝日新聞出版)出版の企画の「当事者」という事情もあるようだ。
歌舞伎役者の市川海老蔵さん殴打事件が連日ワイドショーを賑わせている最中であるとはいえ、酒井さん本が特別大きな注目を集めている、とは言えないようだ。関心の高低だけでなく、執行猶予期間中の活動への批判に配慮した可能性もある。
一方で酒井さんを「擁護」する声もある。12月5日のサンデージャポンで、作家の新堂冬樹さんは「出版社にのせられて書いちゃったんでしょう」と話した。また、酒井さんのファンが多い中国や台湾からは、酒井さん本の翻訳の問い合わせが寄せられているようだ。