外食「勝ち組」マックが参入 「宅配サービス」本格競争始まる

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   日本マクドナルドホールディングスがハンバーガーなどの「宅配」に乗り出す。手始めに、2010年12月20日から東京・世田谷の用賀インター店で開始。半年をかけて、試行店舗を都内10か店程度に拡大する計画。なかなか来店できない高齢者や、子育てに忙しい主婦などをターゲットに利用してもらう。

   少子高齢化や、景気悪化による「巣篭もり」や「内食化」の傾向が強まり、「宅配サービス」への注目は高い。ピザや寿司をはじめ、最近は弁当や和食、中華と参入が激しくなっている。外食産業の勝ち組であるマックといえども、無視できなくなったというわけだ。

「おいしさ保てる距離と時間」を検証

   親しい友人や、家族や親戚が集まる機会が増えるクリスマスや年末年始を迎え、自宅でホームパーティーという人は少なくない。そんなときに便利なのが「宅配サービス」。マーケティング調査の富士経済によると、居酒屋や喫茶店などを含めた、2010年の外食市場は前年に比べて0.6%減と苦戦している。

   しかし、そうした中で「宅配サービス」は好調だ。たとえば、宅配ピザの売上高は2010年見込みで1304億円。前年に比べて0.7%増えるとしている。

   そんな「宅配サービス」に、マックが参戦。ハンバーガーやフライドポテト、ドリンクなどを届けてくれる。第1号店となる用賀インター店には5台の宅配バイクを配置。周辺の家庭やオフィスから、電話で注文を受け付ける。

   同社は、「これまで約40年間、店舗に来店してもらい、ハンバーガーやポテトなどをその場でおいしく食べてもらうことを基本に販売してきたので、宅配サービスは当社にとって新しいチャレンジになる。まずは商品の品質、おいしさを保てる距離や時間を検証したい」と説明する。

   同社は韓国や台湾などですでに「宅配サービス」を実施していて、「各店とも売上げに貢献している」という。ただ、一概に海外との比較はできないと考えていて、マックは「夜間を含め、家やオフィスなどから外出できない人は少なからずいる。そういった人のニーズがどのくらいあるのかも知りたい」と話している。

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