今度こそ本物のUFO・宇宙人情報が公開されるのか――各国政府の機密情報を暴露し続けている内部告発サイト「ウィキリークス」がUFO情報の存在について言及したことが話題となっている。近く発表されるのでは、と期待に胸をふくらませている人たちがインターネットでその思いを書き込んでいる。
先日はNASA(米航空宇宙局)が「宇宙生物学上の発見」の発表予定を事前に公表し、「宇宙人発見の発表か」などと盛り上がりをみせたものの、結局は「リンが無くても生存できる細菌を米国の湖で発見した」と「肩透かし」の結果に終わっていた。
「UFOに言及している文書がある」
「NASAにはやられたが、ウィキリークスには期待」。こんな書き込みが2ちゃんねるなどネット上でにぎわっている。
きっかけとなった記事は、英ガーディアンの2010年12月3日付の記事だ。ウェブ版を見てみると、見出しは「米大使館公電をリークしたのが誰であれ、比類なき英雄だ」といたってまじめなものだ。ウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏が記者からの様々な質問に答えている。
米公電リークに伴うサーバー利用の差し止め措置などの「圧力」に関する話題などの後、UFOに関係する文書を入手しているのかと聞かれ、アサンジ氏はこう答えた。
「多くの変わり者がUFOについてメールを送ってきているが、ウィキリークスの公表条件(資料作成主は告発者自身以外、オリジナルであること)を満たしたものはまだない」
かなり否定的な物言いをしているように読めるが、こう付け加えてもいる。「今回の公電公表事案関連でまだ公開されていないものの中にUFOに言及している文書がある、と知らせておくことは価値があるだろう」。それ以上は語っていない。
UFO・宇宙人情報を小出しに??
このガーディアン記事について、日本でも12月6日付スポーツ報知などが紹介した。「同(アサンジ)氏は、『今後公開予定の文書にUFOへの本当の言及がある点は注意すべきだろう』と意味深にコメント」(スポーツ報知)などと報じられ、2ちゃんねるなどで関心を集めている。
書き込みの中には、「結果的に地味」な発表となったNASAの発表と今回のウィキリークスのUFO情報話とを関連付ける人もいる。いきなり宇宙人やUFOの実在を提示しては地球上がパニックになるため、情報を小出しにしようとしている、という憶測などだ。
もっとも、NASAの発表予定事前公表の際に「宇宙人発見の発表か」などと大騒ぎした割には、結果的に専門家以外には今ひとつピンと来ない難しい内容だったことに懲りたのか、「今回も大したことはないのでは」と冷静な反応も目立つ。
12月6日朝の情報番組、「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)もスポーツ報知を紹介する形で報じていた。司会のみのさんは、歌手ピンクレディのかつての大ヒット曲「UFO」の一節を口ずさんでいた。
果たして、ウィキリークスに寄せられているUFO関連情報とはどのようなものなのだろうか。