母親に手を握ってもらい眠る  「地獄を見た」岡村隆史の療養生活

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全てのことに対して気力を失い、髪と髭は伸ばしっぱなし

   病名は明らかにされていないが、精神的な病だと思われる。それからの療養中は「地獄を見たで」と語るほど辛かった。全てのことに対して気力を失い、髪と髭は伸ばしっぱなし。体重も増え、矢部さんによるとマラドーナ監督のような風貌だったという。

   ご飯の味を楽しむ余裕もなくなってしまい、サラダにもドレッシングをかけない。「かけたところで」と思ってしまうのだという。物忘れが激しくなり、人の名前や、ひどいときは自分のサインの書き方も忘れてしまうこともあった。じっとしていることもできなくなり、部屋中をウロウロ歩き回っていた。

   バラエティ番組を見ても「楽しそうでいいなぁ」と思うだけで全然笑えず、療養中の5か月間、笑顔自体もほとんどなかった。大好きなサッカーも見ておらず、ワールドカップもどこが優勝したか記憶が曖昧だという。

   唯一見ていたのがNHKだ。病院では7時に起こされ、まず連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」を見る。その後、BSでメジャーリーグを見て、次は高校野球とNHKばかり。「NHKはずっと見てられる安心感がある。助けられた」と話している。

   療養中は、明石家さんまさんや志村けんさん、タモリさんら芸能界の先輩から見舞いのメールや電話を貰った。ビートたけしさんからは手紙を貰い、「救われた。ありがたかった」。家族にも支えられ、母親に手を握ってもらい眠りにつくこともあった。「落ち着くんです。もう40歳で、恥ずかしいんですけど、母強しです」と語っていた。

   5か月で復帰できたことについては、「落ちるスピードが早かったから、同じスピードで回復した」。久しぶりの出演が嬉しく、番組では終始ハイテンションだったが「ほんま今回色んな事勉強になりました。みなさんに笑いで恩返ししていきたい」と意気込みを新たにした。

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