歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(32)は、傷害事件以来、精神的に落ち込み、すっかりふさぎ込んでいると報じられた。ところが、病院屋上に現れたところは、そんな報道を感じさせない姿だった。
海老蔵さんは、逮捕状が出た中南米系ハーフの男性(26)にボコボコに殴られ、全身打撲の重傷と伝えられた。
「病院のベッドで絶えず号泣している」
スポーツ紙各紙によると、事件の発覚で精神的にも落ち込み、入院している東京都港区内の総合病院では、ずっと暗い表情をみせているという。そして、何かを考え込んだ様子で、事件に巻き込まれたことを後悔して反省の言葉を漏らしているとされる。
これと同様な状況を証言していた関係者もいる。同じ歌舞伎俳優の中村福助さん(50)だ。中村さんは、ブログで2010年11月30日、病室の海老蔵さんについて、「彼は病院のベッドで絶えず号泣しているそうです」と明かした。
そして、記者会見を中止にして飲みに行ったことは非難しながらも、事件に巻き込まれたことについて、「彼は物事をストレートに話してしまうため、誤解されやすい」と擁護した。実際は、「とても自制心が強くシャイな性格」だとして、飲みに出かけたことについて、「精神的にいっぱいいっぱいだったのではないでしょうか?」と推し量った。
事件後しばらくは、傷の痛みもあって、落ち込んだことはあったかもしれない。しかし、フジテレビ系のスーパーニュースが近くのビルから撮ったとみられる12月2日昼ごろの病院屋上でのスクープ映像は、順調に回復している海老蔵さんをうかがわせた。
そこでの海老蔵さんは、Tシャツにスエット姿でしっかりと歩き、10キロほどはあるベンチを両手で軽々持ち上げ、日なたまで約4メートルも運んだのだ。傍らには、妻のフリーアナウンサー小林麻央さん(28)の姿もあった。
血尿が出ており、予断許さない?
ベンチに座った市川海老蔵さんは、大きなマスクを外し、殴られたとされる左頬などを触ったりしていた。しかし、顔などは腫れも確認できずすっきりしており、表情も、落ち込んだ様子はなく、元気そうだった。
麻央さんやそばで話していた男性医師が離れた後は、ベンチの上にあぐらをかき、本を読み始めた。スポーツ紙の報道によると、2010年12月1日には流動食から病院食に変わっており、来週後半には退院できる見込みもあるという。
ただ、海老蔵さんは、左脇腹を殴られて腎臓を損傷し、血尿が出ているとも報じられている。まだ予断を許さない病状なのかもしれない。
事件後からは、一転して、海老蔵さんに不利な証言などが次々に報じられている。
スポーツニッポンによると、一緒に飲んでいた元暴走族リーダー男性(29)の連れとの話もある女性を酒に酔った勢いでトイレに連れ込もうとしたともいい、真偽は不明だが、海老蔵さんにもトラブルの原因がある可能性がある。この男性は、鼻血を出していたとの証言もあり、テレビ朝日のニュース番組では、事件現場の会員制カラオケバーの店内からは、海老蔵さんとは別人の血液を警視庁が検出したとしている。
こうしたことから、東京スポーツは、海老蔵さんが被害届を取り下げる可能性があると指摘している。
一連の報道について、所属の市川團十郎事務所では、取材に対し、警察に任せており、事件について今は話すことがないと繰り返している。